横浜市長選に“バーチャルライバー”起用が話題に 魁星と社築が担う新たな啓発のカタチ

2025年夏、横浜市で行われる市長選挙が、ある“意外なニュース”で注目を集めています。
それは、若年層への投票啓発キャラクターとして、バーチャルライバー「魁星(かいせい)」と「社築(やしろきずく)」が起用されたこと。
選挙とVTuberという異色の組み合わせに、SNSでは歓迎と戸惑いが入り混じった声が飛び交っています。

選挙の基本情報と注目の背景

横浜市長選挙は、2025年8月3日に投開票が予定されています。
今回の市長選の特徴は、参議院選挙との同日実施という点。これにより、政治的にもスケジュール的にも例年以上の関心が寄せられています。
現職の山中竹春氏は再選に意欲を示しており、6月末には自民党横浜市連が山中氏を支持する方針を打ち出したことが大きな話題になりました。
これは、過去の対立構図から一転した動きで、政界関係者からも「驚き」の声が上がっています。
さらに話題を呼んでいるのが、告示日(7月20日)が参議院選投票日と重なったことで、選挙活動に制限がかかる点。
この日は市内の投票所周辺300m以内で街頭演説などができず、候補者側からは「初日から出遅れる可能性」と懸念も上がっています。

バーチャルライバー「魁星」と「社築」が選挙啓発キャラに

そんな中、横浜市選挙管理委員会が打ち出したのが、バーチャルライバーとのコラボレーションです。
起用されたのは、にじさんじ所属の魁星と社築の2人。ともに個性的な魅力を持つ人気VTuberです。
魁星は、ミステリアスで妖艶な雰囲気が特徴のライバー。
社築は、堅実なサラリーマン風キャラクターとして、親しみやすい語り口が人気です。
選挙管理委員会は「推しが出てくることで、若い世代に“自分事”として選挙を考えてもらえる」とコメント。
SNSでは次のような声が上がっています:

  • 「魁星と社築で選挙啓発って横浜市攻めてるw」
  • バーチャルライバーで選挙って時代だな…」
  • 「街宣できない告示日、大丈夫?公平性が不安」
  • 「自民が山中氏支持?これ事実なら驚き」
  • 「魁星なら若者ついてくるかも」

若者へのアプローチ:なぜVTuberが選ばれたのか

総務省の統計によると、20代の選挙投票率は30%台にとどまるのが現状。
「そもそも興味がない」「誰に投票すればいいのか分からない」──そんな声が若者からよく聞かれます。
そこで、SNSで影響力のあるバーチャルライバーを起用することで、選挙を“自分の世界に近いもの”と感じさせようというのが狙いです。
東京都などではYouTuberとの連携事例も増えており、横浜市の取り組みはその先端的な試みとも言えるでしょう。

おわりに:投票のきっかけは“身近さ”から

横浜市長選と魁星・社築のタッグは、一見異色のようでいて、実は「未来の有権者に向けた真剣な挑戦」なのかもしれません。
政治を難しいと感じる人ほど、こうした“入り口”から関心を持つことが大切です。
選挙に行く理由は「推しが教えてくれたから」でも、立派な一票です。
8月3日、あなたの1票が横浜の未来を動かします。