名曲「楓」が映画に——行定勲が紡ぐ“再生の物語”
1998年にリリースされたスピッツのアルバム『フェイクファー』に収録された名曲「楓」。
この静かなバラードが、2025年冬、映画として生まれ変わります。
メガホンを取るのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』などで知られる行定勲監督。
今回の映画『楓』では、「失った人を心に抱きながらも再び歩き出す」——そんな“再生の物語”が描かれる予定です。
スピッツの楽曲が初映画化、その背景にあるプロジェクト
『楓』の映画化は、「映画で聴くスピッツ」プロジェクトの第一弾。
このプロジェクトは、スピッツの楽曲世界を映像で体現する試みとして企画されました。
プロデューサーの井手陽子氏は、20年以上にわたって「楓」という曲に向き合い続けたと明かしており、
映画制作には、長年の思いと覚悟が込められています。
脚本を担当するのは『ソラニン』『東京リベンジャーズ』で知られる髙橋泉氏。
心の機微を丁寧にすくい上げる筆致が期待されています。
映像美が際立つアナウンス映像:舞台はニュージーランド
解禁されたアナウンス映像では、広大な自然を背景に手紙を抱く人物、夕焼けに舞う楓の葉、
湖面に映る空など、息を呑むような美しいカットが連続します。
ロケ地はニュージーランド。
まるで楽曲の世界観そのものが具現化したかのような、詩的で叙情的な映像美です。
行定監督が描きたかった「美しさと痛みの同居」
行定監督は「楓という曲にある“遠慮”や“やさしさ”に惹かれた」と語り、
“喪失からの再生”を軸に、痛みと希望が交錯する物語を構築中。
監督自身の過去作に共通するテーマ「愛の儚さ」「不在の存在感」も投影されるようです。
観る者の心の奥深くにそっと触れる、静かで強い作品になることが予感されます。
X(旧Twitter)ではファンが歓喜:「これは観るしかない」
公開発表を受け、X(旧Twitter)ではスピッツファンを中心に喜びの声が殺到。
- フェイクファー世代歓喜すぎる
- 行定監督×スピッツって、それだけで泣ける
- 1998年の曲が2025年に映画化されるのが熱すぎる
- 「楓」って本当に切なくて、でもあたたかい曲。映像になったらヤバい
- スピッツの曲をちゃんと“物語”として味わえるの最高
一部では「“映画で聴くスピッツ”って、他の楽曲も続くのでは?」という憶測も広がっています。
この映画化をきっかけに、名曲「楓」が再び注目を集めることは間違いないでしょう。
終わりに——私たちはまた、「あの頃の音」に出会える
「楓」は、何かを失ったとき、何かにさよならを言うとき、静かに寄り添ってくれる曲です。
それを映画として観るとき、あなたはどんな風景や記憶と向き合うのでしょうか。
2025年12月19日、スクリーンで再び出会う“あの頃の音”が、きっと心に新しい風を運んでくれるはずです。