千葉ジェッツふなばしの最古参プレーヤー、西村文男選手が2025-26シーズン限りで現役引退することを発表しました。39歳を迎えるシーズンを「最後の滑走路」と位置づけ、クラブは引退プロジェクト「LAST RUNWAY #11」を始動。長年チームを支え続けてきた“超Mr.ジェッツ”のラストイヤーに、ファンの注目が集まっています。
ジェッツ最古参、39歳の西村文男が引退を表明
公式サイトでの発表によると、西村選手は「今シーズンをもって現役を引退する」とコメント。長きにわたりチームを引っ張ってきた功労者の決断は、多くのファンに衝撃と感謝を与えました。クラブ側も「絶対的司令塔、そしてディフェンスの象徴」としてその功績を称えています。
キャリアの軌跡:日立からジェッツへ、そして“精神的支柱”に
西村選手は日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ渋谷)でキャリアをスタートし、2014-15シーズンから千葉ジェッツへ移籍。以降10年以上にわたり、チームの黎明期から現在に至るまでを見守り続けてきました。コート上でのプレーだけでなく、クラブ文化そのものを支える精神的支柱としての存在感は唯一無二です。
引退プロジェクト「LAST RUNWAY #11」とは
今回の発表と同時にスタートしたのが「LAST RUNWAY #11」。名前には「最後の滑走路を駆け抜ける」という意味が込められています。限定グッズの販売、ファンイベント、ドキュメンタリー映像の配信など、多彩な企画を通じて“西村文男という物語”をクラブとファンが共に見届ける取り組みです。
昨季の無冠と今季への挑戦
2024-25シーズン、千葉ジェッツは無冠に終わりました。西村選手自身も「悔しいシーズン」と振り返り、ラストイヤーに向けて「てっぺんを取り返す」という強い意志を示しています。引退シーズンを優勝で飾れるかどうか、その戦いは選手自身だけでなく、チーム全体のモチベーションとなっています。
ネット上の反応:惜別と感謝の声
SNSや掲示板では、感謝と惜別の入り混じった声があふれています。
- 「超Mr.ジェッツ。チームの象徴だった」
- 「発表が開幕前で良かった。最後を見届けたい」
- 「寂しいけど最後まで全力で応援する」
- 「まだやれるんじゃないか?という気持ちもある」
- 「引退後もジェッツに関わってほしい」
こうした声からも、西村選手がただの選手ではなく、クラブそのものを象徴する存在であったことが伝わってきます。
引退後の可能性と遺したもの
引退後の進路については明らかになっていませんが、多くのファンは「コーチやスタッフとしてチームに残ってほしい」と願っています。西村選手が残したのは勝利だけでなく、ファン文化やクラブ愛という“目に見えない財産”。ジェッツの未来を形作る大きな遺産になるでしょう。
終わりに
西村文男選手の引退は、千葉ジェッツにとっても、Bリーグ全体にとってもひとつの時代の終わりを意味します。同時に「LAST RUNWAY #11」という形で、ファンがその最後を共に歩める稀有な機会でもあります。残されたシーズン、彼とジェッツがどんな物語を描くのか。すべての目が、その“最後の滑走”に注がれています。