年末が近づくにつれ、X（旧Twitter）やYahooリアルタイム検索で「年間ミュージックアワード2025」「今年イチバン聴いた歌」「日本テレビ」「17:30」「出演情報」といったワードが一気に並び始めている。
「推しは出るのか」「何時からテレビをつけておけばいいのか」「そもそもどんな番組なのか」と気になっている人も多いはずだ。
この「年間ミュージックアワード2025」の正体は、日本テレビ系で放送される年末音楽特番「発表！今年イチバン聴いた歌～年間ミュージックアワード2025～」である。番組のベースにはサブスクの再生データがあり、今年本当に「聴かれた」音楽をランキングとライブパフォーマンスで振り返る構成になっている。
ここでは、公式発表とネット上の反応を整理しながら、放送日時・出演者情報・見どころ、そして視聴者としてどう楽しむとお得なのかまでをまとめておきたい。
なぜ「年間ミュージックアワード2025」が急上昇ワードになったのか
「年間ミュージックアワード2025」というワードが急上昇している背景には、大きく3つの要因があると考えられる。
1つ目は、日本テレビ系で年末に生放送される大型音楽番組でありながら、番組名に「イチバン聴いた歌」「年間ミュージックアワード」といったやや説明的なワードが並ぶため、「何の番組なのか一瞬分かりにくい」ことだ。タイトルだけを見て「新しくできた賞？」「紅白みたいなもの？」と首をかしげる人も少なくない。
2つ目は、放送時間が「17時30分スタート」と少し早めに設定されている点である。他局の年末音楽特番が19時前後から始まるケースが多い中、「仕事やバイトが終わる前に始まってしまう」「大掃除や夕飯づくりのBGMにちょうどいい」といった賛否入り混じった反応がX上で盛り上がりにつながっている。
3つ目は、「出演情報」に敏感なファン層の存在だ。Number_i、Travis Japan、NEWS、BE
なお、「22%」といった数字が関連ワードとして並ぶのも確認されているが、これが視聴率予想なのか、別の番組に関する話題なのかは現時点でははっきりしていない。数字そのものはあくまでネット上で飛び交っているキーワードの1つに過ぎないという前提で受け止めておきたいところである。
番組の基本情報とコンセプト
放送日時・チャンネル・会場
まずは、最低限おさえておきたい基本情報を整理しておく。
- 番組名：発表！今年イチバン聴いた歌～年間ミュージックアワード2025～
- 放送局：日本テレビ系 全国ネット
- 放送日時：2025年12月29日（月）17時30分～22時54分（日本時間）
- 形式：生放送
- 会場：千葉・ホテルニューオータニ幕張からの生中継
日本テレビが「2025年を締めくくる音楽の祭典」と位置づける年末の大型特番であり、5時間超の長時間枠が組まれている。
今年「イチバン聴かれた歌」を決める番組である
この番組を一言で表すなら、「サブスクの聴取データをベースにした“年間ミュージックアワード”」である。
公式サイトによると、Spotifyのストリーミングデータなどをもとに、「2025年に日本で本当に聴かれた曲」をランキング形式で紹介していく構成になっている。
CD売上やカラオケランキングではなく、「スマホやPCで日常的に再生されてきた楽曲」を指標にしているのが大きな特徴だ。
言い換えると、視聴者の「ながら聴き」やプレイリストでのリピート再生が、そのまま年末音楽番組のランキングに反映される仕組みである。テレビ番組でありながら、サブスク文化の延長として音楽の1年を振り返るスタイルと言える。
MCは志尊淳 & 新木優子コンビ
2025年版のMCを務めるのは、俳優の志尊淳と俳優・モデルとして活躍する新木優子の2人である。
いずれもドラマや映画で若年層からの支持が厚い存在で、音楽番組のMCとしてはフレッシュな組み合わせだ。俳優として作品の世界観を伝えてきた2人が、アーティストや楽曲の背景をどう引き出していくのかも見どころの1つになる。
第1弾出演アーティストと注目ポイント
2025年12月11日時点で、第1弾出演アーティストがすでに公式発表されている。
第1弾出演アーティスト一覧
現時点で名前が挙がっている主な出演者は次の通りである。
- Ado
- Creepy Nuts
- BE:FIRST
- HANA
- Number_i
- Stray Kids
- NEWS
- なにわ男子
- Travis Japan
- 中島健人
- T.N.T
- 超特急
- NEXZ
- MAZZEL
ほかにも、今後の追加発表でさらにアーティストが増える可能性が高い。ラインナップを見ると、国内のボーイズグループに加え、K-POP勢やアニメ・ドラマ主題歌で存在感を発揮してきたアーティストがバランスよく配置されている印象だ。
Xのタイムライン上では、Number_iやTravis Japan、NEWS、なにわ男子の出演決定を祝うポストが相次ぎ、「録画予約した」「リアタイする」という声が多数見られる。
BMSGファミリーの“一夜限り”コラボに注目
2025年版で特に話題を集めているのが、SKY-HI率いるレーベル・BMSGのファミリー企画である。
特別ステージには、
- SKY-HI
- BE:FIRST
- MAZZEL
- HANA
- STARGLOW
といったBMSG所属のアーティストが集結し、互いの楽曲に参加し合うコラボメドレーが予定されている。
X上では、「地上波BMSGフェスみたい」「どの曲がメドレー入りするのか予想が止まらない」といったポストが相次ぎ、楽曲予想・衣装予想・マイク本数を数えるといった細かい楽しみ方まで共有されている。
BMSG勢はサブスクでの再生数も高いグループが多く、「今年イチバン聴いた歌」という番組コンセプトとも相性が良い。日常的にイヤホンで聴いていた曲を、大規模なテレビステージで観られる機会として期待値が高まっている。
Spotify連動「日テレミュージックアワード投票企画」
もう1つの注目は、Spotifyと連動した視聴者参加型の投票企画である。
この企画では、
について、それぞれ複数の候補曲が用意され、Spotifyの専用プレイリスト上で視聴者が「番組内で実際にカバーしてほしい1曲」に投票できる仕組みになっている。
投票期間は2025年12月5日12時～12月9日23時59分とされ、Spotifyアプリから1日1回投票できる形式が取られた。期間中、Xでは「この槇原ソングに入れた」「BIGBANGなら絶対この曲」といった投稿が多数見られ、締め切り間近には「僅差っぽいから毎日入れている」といった声も散見された。
ポイントは、
- サブスクの再生データという「受動的な指標」だけでなく、投票という「能動的なアクション」を組み合わせていること
- J-POPの名曲とK-POPアンセムを、2025年の人気アーティストが橋渡しする構図になっていること
の2点である。
視聴者にとっては、「自分の1票が年末特番のステージを決める」という体験が用意されているわけだ。
Xの反応から見える「楽しみ方」のパターン
Yahooリアルタイム検索で「年間ミュージックアワード2025」周辺のポストを追うと、視聴者の楽しみ方はいくつかのパターンに分かれていることが分かる。
① 推しの「出演情報」を追いかけるタイプ
最も多いのは、推しグループ・推しアーティストの出演情報をとにかく追いかけるタイプである。
Number_i、NEWS、なにわ男子、Travis Japan、BE:FIRST、NEXZ、Stray Kids、T.N.Tなどの公式アカウントやレーベルアカウントが出演情報をポストすると、瞬く間に引用リポストと祝福コメントでタイムラインが埋まり、
- 「出演おめでとう」「今年も出てくれてうれしい」
- 「リアタイするから5時間頑張る」
- 「仕事で出られないから録画容量を空けた」
といった反応が連鎖している。
「出演情報」というキーワードが急上昇ワードに入っているのも、この動きが背景にあると考えられる。推しの出番を見逃さないためにも、後述するように録画環境の準備は早めにしておきたいところだ。
② 特別企画・コラボを中心に盛り上がるタイプ
BMSGファミリーによる一夜限りのコラボメドレーや、Spotify投票企画で選ばれたカバー曲など、「この番組ならでは」の企画を中心に盛り上がっている層も多い。
X上では、
- 「どの曲がメドレーに入るか予想する」
- 「誰がどのパートを歌うか妄想する」
- 「新曲や未発表コラボが来るのでは」と期待する
といった楽しみ方が見られる。コラボ企画は情報解禁のたびに二次創作的な盛り上がりを生みやすく、放送前から「実況の準備」をするファンも少なくない。
③ 年末の家事・大掃除のお供にするタイプ
「17時30分スタート」という放送時間ならではの反応として、
- 「大掃除しながら流しておきたい」
- 「夕飯作りのBGMとしてちょうどいい」
- 「家族で早めの晩ご飯を食べながら今年のヒット曲を整理できる」
といった声も一定数見られる。
長時間音楽特番は、集中して観るというより「生活音と一体化したBGM」として機能する側面も強い。サブスクで聴き慣れた曲がテレビから流れてくることで、「ながら視聴」と「ながら聴き」が重なる、不思議な一体感が生まれる点もこの番組ならではの魅力といえる。
他の音楽アワードとの違いと、2025年の位置づけ
「年間ミュージックアワード」と聞くと、2025年にスタートしたNHK系の大型国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2025（MAJ）」を思い浮かべる人もいるだろう。
両者は名前が似ているが、成り立ちや性格はかなり異なる。
NHK「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」との違い
MUSIC AWARDS JAPAN 2025は、音楽業界の主要団体が連携して立ち上げた「日本版グラミー賞」とも呼ばれるアワードで、業界関係者約5000人の投票により多数の部門で最優秀作品を決める仕組みとなっている。授賞式は京都で行われ、NHKで中継された。
一方、「今年イチバン聴いた歌～年間ミュージックアワード2025～」は、
- 指標の中心がサブスク再生数（特にSpotifyのデータ）であること
- ランキング発表と大型音楽番組のライブパフォーマンスがセットになっていること
- 一般視聴者の投票企画（カバー曲選出など）が組み込まれていること
といった点で、より「視聴者の日常的な聴き方」に近いアワードになっている。
MUSIC AWARDS JAPANが「作品性・音楽性を軸にした専門家の評価」であるのに対し、日テレの年間ミュージックアワードは「日常で繰り返し聴かれた楽曲」に光を当てる存在、と整理するとイメージしやすい。
視聴率ランキングから見るこの番組の立ち位置
過去回の視聴率を見ると、「発表！今年イチバン聴いた歌」は、年末音楽番組の中で中堅～上位クラスのポジションにある。
たとえば、
- 2023年の「今年イチバン聴いた歌～年間ミュージックアワード2023～」は、関東地区の世帯視聴率7.4％で、音楽番組ランキング5位に入った。
- 2024年版（年間ミュージックアワード2024）は、世帯視聴率7.5％・個人視聴率5.1％とされています。
NHK「紅白歌合戦」のような国民的行事には届かないものの、年末音楽特番の中では安定したポジションにあり、「推しが出る年は必ず観る」「ランキング結果をチェックしたくて毎年つける」といった固定視聴層を獲得していると考えられる。
過去回の傾向から読み解く「2025年のヒット像」
2025年版の具体的なランキング結果やタイムテーブルは、現時点ではまだ公開されていない。
しかし、2024年までの傾向を振り返ると、「どういうタイプの曲がこの番組で強いのか」をある程度予想できる。
過去回のラインナップを眺めると、
- CDセールスが強いアーティストだけでなく、TikTokやショート動画をきっかけにバイラルした曲が上位に食い込む傾向
- K-POPや海外アーティストの楽曲でも、日本のユーザーの再生数が伸びればランキング上位に現れること
- バラード、ダンスチューン、アニメ主題歌、ドラマ主題歌、CMソングなどジャンルが幅広いこと
が分かる。
2025年の音楽シーンでは、TVオンエアチャートでMrs. GREEN APPLEが3年連続アーティスト1位、楽曲では「ライラック」が首位を獲得したというデータも出ている。
こうした年間チャートと、サブスク起点の「今年イチバン聴いた歌」のランキングがどこまで重なるのか、あるいは違う顔ぶれになるのかも注目点である。
放送までにやっておきたい準備
せっかくの「年間ミュージックアワード」なので、ただテレビをつけるだけでなく、自分なりの準備をしておくと番組が何倍も楽しめる。ここでは、視聴者としてできる簡単な準備をいくつか挙げておく。
① サブスクの「年間まとめ」で自分のトップソングを確認する
SpotifyやApple Musicなど多くの音楽サブスクは、年末になると「2025年あなたが一番聴いた曲」「今年最も再生したアーティスト」といった年間まとめを自動で作成してくれる。
- 自分のトップ10曲を一度聴き直す
- 「思った以上にこの曲ばかり聴いていた」という発見をメモしておく
- 番組タイトルに合わせて、「自分にとっての今年イチバン聴いた歌」を1曲に絞ってみる
といった作業をしておくと、番組のランキング発表を「答え合わせ」のような感覚で楽しめる。
② 12月29日（月）17時30分～の予定を確保する
放送開始が17時30分と早いため、「気づいたら推しの出番が終わっていた」という事態になりやすい。
- 仕事やバイトがある人は、録画予約を確実にしておく
- 家族でチャンネル争いが起きがちな家庭なら、事前に「この時間帯は音楽特番を観たい」と伝えておく
- 他局の年末特番との兼ね合いで、「リアタイする番組」と「録画で観る番組」をざっくり決めておく
といった段取りを整えておくと安心である。
③ X用ハッシュタグや推しタグを事前にチェックする
リアルタイムでの実況やファン同士の盛り上がりに参加したい場合は、事前にXのハッシュタグを確認しておくと良い。
番組公式では毎年「#今年イチバン聴いた歌」などのタグが案内され、アーティストごとの推しタグと組み合わせて実況に使われている。
推しグループの公式アカウントやファンアカウントをフォローしておけば、当日の出演時間帯や歌唱曲の情報も追いやすい。
ただし、放送直前・放送中のポストは速報性が高い一方で、未確認情報や噂が混ざりやすい。出演情報やタイムテーブルは、日本テレビ公式サイトや信頼できる音楽メディアでダブルチェックするのが安全である。
まとめ｜トレンドワードの裏にある「2025年の聴き方」を味わう
「年間ミュージックアワード2025」「今年イチバン聴いた歌」「日本テレビ」「17:30」「出演情報」といったワードがYahooトレンドに並んでいるのは、単に新しい音楽特番が増えたからではない。
- サブスクの聴取データという「日常の聴き方」が、そのままテレビのランキングになること
- Spotify連動の投票企画などを通じて、視聴者の1票が年末特番のステージに反映されること
- BMSGファミリーのコラボや人気グループの出演など、「この番組でしか観られない体験」が用意されていること
こうした要素が重なり、「自分ごととして音楽の1年を振り返れる番組」として注目度が高まっているのである。
2025年の「発表！今年イチバン聴いた歌～年間ミュージックアワード2025～」では、どんな曲が“今年イチバン聴いた歌”として紹介され、自分の年間トップソングとどんなギャップや共通点が見つかるのか。
12月29日（月）17時30分、テレビの前で、あるいは録画とサブスクの再生履歴を行き来しながら、「自分にとっての2025年の音楽」をもう一度味わってみると良いだろう。
