スマホが使えなくなったら要注意！simスワップ詐欲の手口と対策方法

ある日、スマホの回線がつながらなくなっていることに気が付きました。電話もつながりません。料金未納かと思い、契約している通信キャリアのショップに行ったところ、SIMカードが再発行されていると言われました。もちろん、そんなことはしていませんし、再発行ははるか遠い別の県で行われています。

実はこれは、「simスワップ詐欲」という詐欲の手口です。SIMカードが犯罪者によって不正な方法で再発行されると、自分の電話番号でSMSや電話を利用されてしまいます。例えば、ネットバンキングサービスのログイン時や送金時に二段階認証などを求められますが、その通知は犯罪者が持っているスマホに届くのでアクセスされてしまいます。警視庁が初めて摘発した事件では、25人から合計9000万円以上が不正送金されました。

この記事では、simスワップ詐欲の具体的な手口と被害事例、そして身を守るための注意点や対策方法を紹介します。

simスワップ詐欲とは何か？

simスワップ詐欲という言葉の意味や由来、犯罪者がSIMカードを再発行する方法や目的などを説明します。

simスワップ詐欲とは、犯罪者が他人のSIMカードを不正に再発行して電話番号を乗っ取り、銀行口座から金を引き出す詐欲です。SIMカードとは、携帯電話の契約者情報や電話番号などが記録されている小さなカードで、携帯電話に挿入することで通信サービスを利用できます。simスワップとは、切り替えの意味で、ある携帯電話番号にひも付けられたSIM（のID）を強制的に切り替える（切り替えさせる）ことです。

犯罪者がSIMカードを再発行する方法は、主に以下の2つです。

通信キャリアのショップで他人になりすましてSIMカードを再発行させる
通信キャリアのオンラインサービスで他人のアカウントに不正アクセスしてSIMカードを再発行させる

犯罪者がSIMカードを再発行する目的は、他人の電話番号や個人情報を悪用して金銭や暗号資産（仮想通貨）などをだまし取ることです。特に、ネットバンキングや暗号資産取引所などでは、ログインや送金時に二段階認証などを求められますが、その通知は犯罪者が持っているスマホに届くのでアクセスされてしまいます。警視庁が初めて摘発した事件では、25人から合計9000万円以上が不正送金されました。

この記事では、simスワップ詐欲の具体的な手口と被害事例、そして身を守るための注意点や対策方法を紹介します。

simスワップ詐欲とは何か？

simスワップ詐欲という言葉の意味や由来、犯罪者がSIMカードを再発行する方法や目的などを説明します。

犯罪者がSIMカードを再発行する方法は、主に以下の2つです。

通信キャリアのショップで他人になりすましてSIMカードを再発行させる
通信キャリアのオンラインサービスで他人のアカウントに不正アクセスしてSIMカードを再発行させる

犯罪者がSIMカードを再発行する目的は、他人の電話番号や個人情報を悪用して金銭や暗号資産（仮想通貨）などをだまし取ることです。特に、ネットバンキングや暗号資産取引所などでは、ログインや送金時に二段階認証などを求められますが、その通知は犯罪者が持っているスマホに届くのでアクセスされてしまいます。日本ではまだSIMスワップ詐欲による被害は報告されていませんが、格安SIMのMNP切り替え手続きを悪用したり、海外出張に行く人物をターゲットにしたりと、攻撃方法はいくつも考えられます。

simスワップ詐欲の被害事例

実際にsimスワップ詐欲にあった人々の声や体験談を紹介します。被害者が気づいたきっかけや感じた衝撃や不安などを伝えます。

Yさん（仮名・40代）は、突然携帯電話が使えなくなり、携帯ショップに行ったらSIMカードが解約されていると知らされました。銀行口座を確認すると、約1000万円が不正送金されていました。犯罪者はSNSの「闇バイト」に応募した人物にSIMカードの再発行をさせていたということです。
Sさん（仮名・30代）は、海外出張中に携帯電話が使えなくなりました。帰国後に携帯ショップに行くと、SIMカードが再発行されていると言われました。ネットバンキングの口座からは約300万円が不正送金されていました。犯罪者は海外出張中の人物をターゲットにしていたとみられます。
Tさん（仮名・20代）は、格安SIMのMNP切り替え手続きをしようとしたところ、既に別の人物によって切り替えられていることが分かりました。暗号資産取引所のアカウントからは約500万円相当のビットコインが盗まれていました。犯罪者は格安SIMのMNP切り替え手続きを悪用していたとみられます。

simスワップ詐欲から身を守るための注意点や対策方法

simスワップ詐欲から身を守るためには、以下のような注意点や対策方法があります。

SIMカードや携帯電話の紛失や故障などで通信サービスが利用できなくなった場合は、すぐに通信キャリアに連絡し、不正利用されていないか確認する。
ネットバンキングや暗号資産取引所などでは、SMSや電話で届くワンタイムパスワードだけでなく、アプリやメールで届くワンタイムパスワードやトークンなど、より安全な二段階認証を設定する。
個人情報やアカウント情報を不正に入手されないように、フィッシングメールや不審なリンクや添付ファイルに注意し、パスワードは定期的に変更し、複数のサービスで同じパスワードを使わない。
通信キャリアのオンラインサービスでは、SIMカードの再発行や解約などの重要な手続きを行う際に、本人確認や暗証番号などを設定する。
闇バイトや高額報酬など怪しい募集には応募しない。SIMカードの再発行や解約などを他人に頼まれた場合は断る。

simスワップ詐欲は、自分の電話番号や個人情報が犯罪者に乗っ取られる恐ろしい犯罪です。被害にあった場合は、すぐに通信キャリアや銀行などに連絡し、不正送金の停止や返金などの対応を求めましょう。また、警察に被害届を提出することも忘れないでください。simスワップ詐欲から身を守るためには、日頃から携帯電話やネットサービスの利用に注意し、個人情報やアカウント情報の管理を徹底することが大切です。