ショウヘイが京都新聞杯で圧巻の重賞初制覇!大谷翔平の活躍と同日でSNS沸騰「野球も競馬もショウヘイ!」

馬場の真ん中を突き抜けた圧勝劇!ショウヘイの京都新聞杯制覇

5番人気から2.5馬身差の快勝、ダービー切符を手に入れる

2025年5月10日、京都競馬場で開催された第73回京都新聞杯(G2、3歳オープン、芝外2200メートル)で、5番人気のショウヘイ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が重賞初制覇を飾りました。川田将雅騎手の手綱さばきで2番手追走から直線で抜け出すと、後続を2.5馬身引き離す圧巻の勝利を収めました。勝ちタイムは稍重馬場での2分14秒7。2着には3番人気エムズ(松山弘平騎手)、3着には6番人気デルアヴァー(荻野極騎手)が入り、1番人気で武豊騎手騎乗のトッピボーンは4着に敗れる波乱の展開となりました。
この勝利によってショウヘイは日本ダービー(G1、6月1日、東京・芝2400メートル)への出走に必要な賞金を加算することに成功しました。前走のきさらぎ賞では4着と敗退していたショウヘイですが、約3ヶ月のブランクを経ての復帰戦で見事な復活を果たし、クラシック戦線に名乗りを上げました。

川田将雅騎手の絶妙騎乗、好位から抜け出す完璧な競馬

レースでは好位の2番手で脚を溜めながら追走する理想的な形で進めました。最終コーナーを回ると、川田騎手はショウヘイを馬場の真ん中へと持ち出し、直線で一気にトップへ。そこからは圧倒的な末脚を見せ、後続を寄せ付けない完勝でした。
友道康夫調教師は「調教の時から前回と比べて良くなっていたし、ジョッキーも自信を持って乗ってくれました。あのポジションで折り合いもついていたし、本来の力を出せましたね。右肩上がりによくなっているし、無事にダービーに使えれば」と喜びのコメント。川田将雅騎手にとっては2015年サトノラーゼン、2021年レッドジェネシス、2023年サトノグランツに次いで京都新聞杯4勝目となりました。

父サートゥルナーリアの血を引く良血馬、ショウヘイの素顔

牝馬2冠馬ミッキークイーンを伯母に持つ血統的魅力

ショウヘイは2022年3月15日生まれの黒鹿毛の3歳牡馬。血統は父サートゥルナーリア、母オーロトラジェ、母の父オルフェーヴルという三冠馬の血を引く良血です。特筆すべきは、伯母に牝馬2冠(オークス・秋華賞)を制したミッキークイーンを持つという血統的な魅力。北海道安平町のノーザンファーム生産で、2022年のセールでは4400万円で石川達絵氏が購入しました。
現在の通算成績は4戦2勝、獲得賞金は重賞勝ちで大幅に増えることになります。初戦は僅差の2着でしたが、2戦目の新馬戦で2.5馬身差の圧勝。その後のきさらぎ賞では4着に敗れていましたが、今回の京都新聞杯で見事に巻き返しを果たしました。

きさらぎ賞4着から復活、友道調教師の調整が的中

きさらぎ賞では2番人気ながら4着に終わったショウヘイ。その時の川田将雅騎手は「調教通りの走りでした。良くなってこなければ本来のパフォーマンスはできません」とコメントし、馬の状態に不満を示していました。
しかし、友道康夫調教師はその後の約3ヶ月間で徹底的な調整を行いました。大江助手によると「モタれたりする面が少しはよくなっています。日曜(4日)もしまいだけ動かしましたが、反応はよかったですよ」と状態の上向きを報告。川田騎手も2週前、1週前の追い切りに騎乗するなど、万全の態勢で京都新聞杯に臨みました。
見事にその調整が的中し、前走の敗北から見事な復活を遂げたショウヘイ。年々成長する3歳馬の可能性を感じさせる勝利となりました。

大谷翔平とショウヘイ、同日活躍でSNSが熱狂!

MLBで本塁打、競馬で重賞制覇--"ショウヘイ"が二刀流で話題に

ショウヘイの勝利と時を同じくして、メジャーリーグでは日本人選手の大谷翔平投手(ドジャース)が現地時間9日、ダイヤモンドバックス戦で2試合連発となる12号本塁打を放ち、14対11の乱打戦を制す活躍を見せました。
この偶然の一致により、SNS上では「ショウヘイ」がトレンドワードに。「野球も競馬もショウヘイ!」「大谷がすげぇ活躍した日にショウヘイが重賞勝つの面白過ぎる」「どっちのショウヘイがトレンドかわからなくなっていくやつ」など、両方のショウヘイの活躍を喜ぶ声が相次ぎました。
ショウヘイという馬名と大谷翔平選手の共通点から、多くのスポーツファンがこの勝利に注目する結果となり、競馬ファン以外にも話題が広がっています。

「サイン馬券だった?」ファンの声と今後の期待

SNS上では「今日のオオタニサンのHRはこのサインだった!?」「やっぱりサイン馬券だったよ」といった声も多数。サイン馬券とは、何らかの偶然や一致を手がかりにして馬券を購入する方法で、今回は大谷選手の活躍とショウヘイの馬名が一致したことが話題になりました。
また、「あんなに突き抜けるとは」「圧勝じゃん」「止まらなかった」「つよい勝ち方やねんな」と馬の走りを称賛する声も多く、競馬ファンからの評価も高いものでした。
今後のダービーに向けても「この馬、東京も走りそう」「ダービーでも通用する走りだった」など期待の声が寄せられており、6月1日の日本ダービーに向けてさらなる注目が集まりそうです。

次なる目標は日本ダービー、ショウヘイの挑戦は続く

6月1日東京競馬場、クラシック制覇への展望

ショウヘイの次なる挑戦の舞台は、6月1日に東京競馬場で行われる第92回日本ダービー(G1、芝2400メートル)です。京都新聞杯はダービートライアルレースの一つとして位置づけられており、この勝利によってショウヘイはダービー出走に必要な賞金条件をクリアしました。
友道康夫調教師は「右肩上がりによくなっているし、無事にダービーに使えれば」と前向きなコメント。また大江助手も「体つきはまだまだ子供なので奇麗な馬場の方が走りやすいのでは」と、東京競馬場の良馬場を期待していることがうかがえます。
京都新聞杯で示した強さと、これからの約3週間での調整次第では、ダービーでも十分に通用する可能性を秘めています。特に父サートゥルナーリアとしても初のクラシック勝ち馬となる可能性があり、種牡馬としての評価にも影響する重要な一戦となるでしょう。

京都新聞杯からダービーを制した先輩たち

過去10年の京都新聞杯からダービーを制したのは2019年のロジャーバローズ(京都新聞杯2着→日本ダービー1着)のみです。ただし、友道康夫調教師は2014年のワンアンドオンリー、2018年のワグネリアン、2020年のコントレイルと、過去にダービー3勝の実績を持つダービーの名手。
また川田将雅騎手も2021年にシャフリヤールでダービー制覇の経験があり、ショウヘイを導く態勢は整っています。
統計的には京都新聞杯の勝ち馬がそのままダービーを制することは多くありませんが、同レースで4着だった馬の巻き返しは過去のデータでも好成績が多いとされており、ショウヘイの前走きさらぎ賞4着からの巻き返しというパターンは、ダービーでも再現される可能性があります。
京都新聞杯で示した末脚の鋭さとスタミナが、東京2400メートルの舞台でも発揮されれば、クラシック制覇も夢ではありません。
- 今後のショウヘイの調整スケジュールに注目 - 大谷翔平選手との縁で新たなファン層の獲得も期待 - 父サートゥルナーリア産駒初のクラシック勝利となるか