【速報】日ハム新庄監督、最新ツーランスクイズで魅せる!知られざる"2点奪取"の極意とは

ツーランスクイズとは?一度のバントで2点を奪う魅惑の野球戦術

野球の試合展開を一気に変える奇襲作戦として注目を集める「ツーランスクイズ」。一般的なスクイズプレーでは三塁走者のみがホームを狙いますが、ツーランスクイズでは二塁走者まで一気にホームインを狙うという大胆な作戦です。特に新庄剛志監督率いる北海道日本ハムファイターズが頻繁に仕掛けることで話題となっています。

基本の"き"から解説!ツーランスクイズの仕組み

ツーランスクイズは、二塁と三塁にランナーがいるとき(または満塁時)に敢行されるスクイズプレーの発展形です。通常のスクイズでは投手の投球と同時に三塁走者がホームに向かって走り出し、バッターがバントでボールを転がして三塁走者の生還を図ります。一方、ツーランスクイズでは三塁走者に加えて二塁走者も同時にスタートを切り、バントを処理した野手が一塁に送球している間に、二塁走者も三塁を回って本塁へと突入するのです。
成功すれば一度のバントで2点が入り、相手チームに大きな心理的ダメージを与えることができます。記録上は、バッターに2打点が与えられる珍しいプレーです。

成功の鍵を握る3つの要素とは

ツーランスクイズを成功させるためには、以下の3つの要素がカギを握ります。
- バッターのバント技術:確実に三塁方向へ転がせることが重要です。特に三塁手に処理させることがセオリーとされています。なぜなら三塁手はバント処理をする際に二塁走者に背を向けることになり、走者の動きを察知しにくいからです。
- 二塁走者の俊足と判断力:二塁走者はバントの出来映えや野手の動きを見て、ホームインを狙うか三塁で止まるかを瞬時に判断しなければなりません。足の速さはもちろん、状況判断能力が問われます。
- 守備側の状況:二遊間が前進守備をしていると二塁走者はより大きなリードを取ることができ、本塁までの距離が短くなります。また三塁手の守備位置やバント処理のスキルも成功率に影響します。
指揮官の勇気ある決断と選手たちの実行力が融合してこそ、このハイリスク・ハイリターンの作戦は成功するのです。

【最新速報】日本ハム対オリックス戦で見せた"新庄スペシャル"の真髄

2025年5月13日、エスコンフィールド北海道で行われた日本ハム対オリックス戦。この試合で日本ハムは、またしても「新庄スペシャル」と呼ばれるツーランスクイズを成功させ、観客とSNSを熱狂させました。

五十幡選手の見事なバントと九里投手の悲劇

試合は6回まで両チームの先発投手による投手戦の様相を呈していましたが、7回に状況は一変します。オリックス先発の九里亜蓮投手は1死から3連打を浴びて満塁のピンチを迎えました。その後、伏見に中前適時打を打たれ2点目を失った後、なおも満塁の場面で五十幡亮汰選手がスクイズを敢行。
九里投手は自ら打球を処理したものの、本塁への返球が間に合わず。さらに一塁に送球する間に二塁走者まで生還を許してしまうという、完璧なツーランスクイズが決まりました。ベンチに下がった九里投手は何度も顔を覆い、悔しさをあらわにしていました。
このプレーを機に日本ハムは一気に5点を奪い、試合の主導権を握ることになりました。

新庄監督の采配の狙いとは

新庄剛志監督は就任以来、奇抜かつ大胆な采配で話題を集めています。今回のツーランスクイズも、その「BIGBOSS野球」の象徴と言えるでしょう。
特筆すべきは、新庄監督がこうした奇襲作戦を単なる思いつきではなく、状況を見極めた上で仕掛けている点です。過去の采配を振り返ると「サインに選手が応えられるようになっている。自信を持って出せますね」と語っているように、普段から徹底して練習を積み重ねていることがうかがえます。
元中日監督の落合博満氏は、新庄監督のスクイズ采配について「よっぽど度胸がないとできない」と評しています。実際、スクイズ自体が失敗すると試合の流れが一気に変わる危険性があり、その中でもツーランスクイズはさらにリスクが高いプレーです。それを試合の中で実行する新庄監督の度胸と選手たちの技術が、日本ハムの強みとなっているのです。

歴代"ツーランスクイズ"名場面集--日ハム・新庄野球のトレードマークに

日本ハムのツーランスクイズは今回が初めてではありません。新庄体制になってから、この劇的な作戦は何度も成功を収め、「新庄野球」の代名詞となっています。

浅間大基の完璧な仕掛け(2024年7月)

直近では2024年7月31日にも同じくオリックス戦で浅間大基外野手が見事なツーランスクイズを決めています。5点リードの6回、1死二、三塁から浅間が三塁前へスクイズ。三塁・宗が処理し一塁へ投げる前に、二塁走者・奈良間がスピードを落とさず三塁を回って生還するという完璧なプレーでした。
このプレーの後、浅間は「動揺はありましたよ。サイン出たときは、結構『くぅー』ってなりましたけど」と心境を語っています。さらに興味深いのは、「横浜高校のときに嫌になるほどあの練習したんですよ」と高校時代の厳しい練習が生きたと振り返っていることです。これは選手たちが普段から様々なシチュエーションを想定して練習していることの証左と言えるでしょう。

"This is BIGBOSS baseball"--石川亮の名言と共に(2022年)

2022年6月11日の中日戦でも、日本ハムは石川亮選手のツーランスクイズで大きな追加点を奪っています。この試合は札幌ドームで行われ、5回に1死二、三塁から石川選手がカウント1-2と追い込まれながらも見事にスクイズを成功。三塁走者の谷内亮太選手に続き、二塁走者の今川優馬選手もホームに滑り込み、新庄監督は両腕を突き上げて喜びを爆発させました。
このプレー後、石川選手は「This is BIGBOSS baseball(これがビッグボス野球だ)」という印象的なコメントを残しています。このフレーズは新庄監督の野球哲学を端的に表現したものとして、ファンの間で語り継がれています。

ファンとSNSの熱狂的反応

ツーランスクイズが決まるたびに、SNS上では大きな盛り上がりを見せています。Yahoo!リアルタイム検索のトレンドにも「ツーランスクイズ」が入るなど、その影響力は絶大です。ファンからは「新庄野球らしい大胆な作戦」「スクイズの進化系」「現地で見られて感動した」などの声が上がっています。
また野球ファン以外にも「野球のルールはよく分からないけど、なんだかすごいことが起きたのは伝わってきた」といった反応もあり、野球の枠を超えたエンターテイメント性を持っていることがうかがえます。新庄監督の「ショーとしての野球」という理念が、こうした奇襲作戦を通じて具現化されているのです。