炎上の発端となったSwitch2入手報告と転売疑惑
中川翔子のSNS投稿が波紋を広げる
2025年6月8日、タレントの中川翔子さん(40)が自身のSNSで「ばんざあああああい買えたよ!」と任天堂の新型ゲーム機『Nintendo Switch 2』を入手したことを報告しました。さらにYouTubeでも開封・プレイ動画を投稿し、喜びを爆発させていました。
しかし、この動画がきっかけとなり、SNS上では「転売品ではないか」という疑惑が急速に広がることになったのです。特に問題視されたのは、開封した商品が"プチプチ"の緩衝材で包装されていたことや、大手家電量販店のレシートらしき紙が封筒で同封されていたことでした。これらは通常の店舗購入品では見られない不自然な「送られ方」だったからです。
転売疑惑に対する中川翔子の反応
この疑惑に対し、中川さんは6月15日に自身のXで「憶測で断定されたりいろいろ言われて悲しいから触れたくなかったんですが、Switch2絶対にフリマサイト、転売ヤーから買ってません」と転売品購入を完全に否定しました。
さらに所属事務所も「中川の友人が大手家電量販店にて抽選で購入し、妊娠のお祝いにと譲ってくれたもの」と説明。「買えた」という表現については「誤解を招く表現でお騒がせしたことを深く反省しております」と謝罪していました。
箕輪厚介氏が「私が譲渡した」と名乗り出る
緊急謝罪動画で明かされた真相
そして6月18日、幻冬舎の編集者として知られる箕輪厚介氏(39)が自身のYouTubeチャンネルで「【緊急謝罪】中川翔子さんにSwitch2を譲渡したのは私です。」という動画を公開。中川さんに「Nintendo Switch 2」を譲ったのは自分だと名乗り出ました。
箕輪氏は「僕、そんなに欲しくないんですけど抽選当たっちゃって。使わないなと思ってたらしょこたんが欲しいって言うからあげたんです」と説明。任天堂のルールでは譲渡も禁止されていることを知らず、「無邪気にあげただけ」と釈明しています。
「出産祝い」発言に浮かび上がる矛盾点
箕輪氏は中川さんへの譲渡理由について「出産祝いならいいかなと思ってあげた」と説明し、「赤ちゃんにスイッチ2が当たると、赤ちゃん泣いちゃうなと思って」プチプチで包装したとも語りました。
しかし、この発言には大きな矛盾点があります。中川さんが40歳の誕生日を迎えた5月5日に報告したのは「出産」ではなく「第1子の妊娠」だったのです。中川さんとは直接やり取りをしたとする箕輪氏ですが、彼女の家にはすでに赤ちゃんがいると勘違いしていたのでしょうか。この点について疑問の声が上がっています。
任天堂の譲渡禁止ルールと転売問題
Switch2の譲渡禁止規約とは
任天堂の「Nintendo Switch 2 利用規約」には、第7条に「権利譲渡の禁止」が明記されています。「お客様は、本規約に特に定めた場合を除き、理由の如何または有償無償を問わず、本規約の当事者たる地位または本規約上の権利義務を譲渡、貸与その他の形態で処分し、または本ソフトウェアの再実施を許諾することはできません」と定められているのです。
また、抽選販売応募・購入規約にも「営利目的に限らず、ニンテンドーアカウント、当選時にお送りするメールまたは当選者としての地位を他人へ譲渡、または金銭や他の物品と交換する行為(譲渡等を持ちかける行為を含む)」が禁止行為として明記されています。
高額転売が社会問題化するSwitch2
Nintendo Switch 2は6月5日の発売からわずか4日間で世界累計販売台数350万台を突破する人気ぶりですが、その一方で高額転売が社会問題となっています。メルカリなどのフリマサイトでは、希望小売価格が4万9980円の本体が8~10万円前後の価格で出品されており、中には定価の2倍以上の価格が設定された出品も見られます。
任天堂は転売対策として、マイニンテンドーストアでの抽選販売に厳しい条件を設けています。「2月28日時点で購入・課金したニンテンドースイッチソフトのプレイ時間が50時間以上であること」「有料オンラインサービスであるNintendo Switch Onlineに累積1年以上加入していること」などの条件を満たしたユーザーのみが応募できる仕組みとなっているのです。
SNS上での反応と今後の展開
著名人の抽選当選を巡る議論
この騒動を受け、SNS上では著名人の抽選当選や譲渡の是非を巡って様々な議論が巻き起こっています。タレントの伊集院光さんも16日深夜放送のTBSラジオ「JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」で「しょこたん(中川)のあの騒ぎ見ててさ、迷ったけど正直に当たったの言っといてよかったと思って…」と胸中を明かし、「転売ヤーから買うのは反対なのね。一生無くなんないから」と自身の考えを語りました。
また、箕輪氏の「出産祝い」発言の矛盾点についても多くのユーザーが指摘し、「本当に譲渡したのか」という新たな疑惑も浮上しています。
騒動収束への箕輪氏の提案
箕輪氏は最後に「返してもらっても解決する話ではないので、貸してるってことにしましょうか。使いたくなるまで僕が貸してるってことです。なので、怒ってる人たちは貸してるってことで、温かく見守っていただければ」と呼びかけ、騒動の収束を図りました。
しかし、この提案に対しても「そもそも貸し借りも規約違反では?」という声も上がっており、完全な収束には至っていません。今後、任天堂側からの反応や、箕輪氏・中川さん双方からの追加説明があるのか、引き続き注目が集まっています。