2025年7月5日。
かつて“意味不明語”で一世を風靡したバンド「B-DASH」が、突如として再び音楽シーンに姿を現しました。
この日、彼らの名曲110曲が一挙に主要サブスクリプションサービスで配信解禁されたのです。
しかもそれは、ボーカルGONGON(菅原勇太)さんの一周忌という節目の日。
ファンにとって、この“再会”は単なる懐かしさ以上の感動をもたらしました。
B-DASHが帰ってきた──サブスク解禁という“再会”
かつてB-DASHは、「ちょ」「ぴぃ」など、聴き取れないながらも中毒性ある“意味不明語”のボーカルスタイルで知られていました。
そのインディーズらしさと尖った個性が、2000年代の若者たちの心を捉えました。
今回配信されたのは、1999年から2007年までにリリースされた14タイトル、全110曲。
長年CD入手が困難だった初期作品も含まれており、まさに“時代が再び彼らを迎えに来た”かのような出来事です。
「生きています」──その言葉が響く理由
サブスク解禁の告知とともに、GONGON Recordsの公式X(旧Twitter)にはこんなメッセージが投稿されました。
「今もごんちゃんが生きています」。
この一言は、ファンの胸に深く突き刺さりました。
GONGONさんは2024年7月に逝去。
その1年後に合わせてのこの発表は、まるで彼の魂が今も音楽として生きているかのような錯覚を与えてくれます。
SNS上には、涙と感謝に満ちた投稿が溢れました。
- 「“生きています”って言葉が今こんなに響くとは思わなかった」
「ごんちゃんの声がまたスマホから聴けるだけで泣ける」
「意味不明語」って何?B-DASHサウンドの魅力
B-DASHの最大の魅力、それは“意味不明語”にあります。
実際の歌詞は存在するのに、発音が独特すぎて全く聞き取れない。
これが当時は「ふざけてる」とも捉えられましたが、今改めて聴くと、
その音と声の重なりが実にリズミカルで、楽曲の中毒性を高めているのです。 この“言葉に意味を持たせない”という手法が、
リスナーに「感じる音楽」としての余白を与え、語られ続ける理由となっています。今、聴くべきおすすめ楽曲ベスト5
配信解禁にあたり、SNS上では「ユアベストB-DASHソング」という投票も実施中。
その中でも特に人気が高いのが以下の楽曲です:「ちょ」:B-DASHの代名詞とも言える代表曲
- 「ぴぃ」:意味不明語の魅力が最も炸裂する1曲
- 「YASU」:キャッチーなギターと爆発力のある展開が特徴
- 「明日から本気出す」:ローファイな勢いと飾らない歌詞
「まごころ」:実は歌詞の意味が伝わる数少ないバラード曲
ネットの声から見る“ごんちゃんは生きている”という奇跡
X(旧Twitter)では、世代を超えて多くのユーザーが今回の解禁を喜んでいます。
「まさかサブスクでB-DASHが聴ける日が来るなんて!」
- 「意味不明語ってバカにされてたけど、あれが最高の表現だった」
- 「ユアベストB-DASH、選べないよ~!」
かつてティーンエイジャーだった人たちが、
今では自分の子どもと一緒に“ちょ”を口ずさむ時代。
B-DASHの音楽は、確かに“生きて”います。
最後に
今回のサブスク解禁は、過去の栄光を掘り返すだけのものではありません。
それは、故GONGONさんとともに生まれた音楽が、これからも人々の心を動かし続けるという証明でもあります。
「ごんちゃん、生きてるよ」──その言葉が、多くの人の胸に今も響いています。