読者ターゲットと注目ポイント
千葉ロッテファンはもちろん、プロ野球に詳しくない人にも響く内容です。
「幻のホームラン」という言葉に引っかかった方、ルールや記録の理不尽さ、そしてそこから生まれるドラマを味わいたい方に届けたい記事です。
1. “幻のホームラン”というレアケース
2025年7月17日、福岡PayPayドームで行われたロッテ対ソフトバンク戦。
この試合で、上田希由翔選手はプロ初本塁打と思われる2ランを放ちました。
しかし、突然の降雨による5回コールドゲームが宣告され、試合記録は4回終了時点まで遡って適用されることに。
上田選手の本塁打は「記録上、無かったこと」となり、プロ初本塁打は“幻”に終わったのです。
そんな不運に対し、今江監督はこうコメントしています。
「ある意味、持ってますよ。逆に印象に残るかもしれません」
一方、ファンの間では「かわいそう」「あれは本当に入っていたのに」と同情と悔しさの声があがっていました。
2. 本当の初本塁打──そして試合を動かす逆転弾
その“幻”から半月あまり──8月2日、ベルーナドームで行われたロッテ対西武戦。
ついにその時が訪れます。
4回表1死一塁の場面、打席に立った上田選手は、西武・与座投手の131km/hの直球を完璧にとらえ、右中間スタンドへ運びました。
逆転の2ラン。チームの流れを一気に引き寄せる大きな一打となりました。
本人も「打った瞬間はわからなかったけど、歓声で入ったとわかりました」と振り返っています。
打球を見つめ、確信を持ってゆっくりベースを一周する姿には、“前回の悔しさ”がにじんでいたように見えました。
3. ファンとネットが湧いた、祝福と共感の嵐
・「上田希由翔、ようやく記録された初ホームランおめでとう！」
・「幻を乗り越えて“本物”が出たの、鳥肌立った…」
・「あの幻があったからこそ、今日のホームランが何倍も嬉しい」
・「これでこそプロ初ホームランって言えるよね！」
・「スポーツって記録だけじゃ語れない。心に残るものがある」
千葉ロッテの公式X（旧Twitter）アカウントも、「今季1号2ランで逆転！」と祝福投稿を行い、多くのファンが共感と喜びを共有しています。
4. なぜ「幻の本塁打」は人の心を打つのか
野球には「降雨コールドゲーム」の場合、5回を満たさない場合や中断時点でのスコアを採用するという規定があります。
これにより、4回に打った上田選手の本塁打は帳消しに。
それは“公式記録”には残らなかったものの、“記憶”には強く刻まれました。
スポーツにおいて、時に公式な記録以上に「見た人の心に残る瞬間」がある──それを証明する出来事となりました。
5. 上田希由翔という選手の物語
中京大中京から明治大学を経て、2023年にロッテからドラフト1位指名を受けた上田希由翔選手。
逆方向にも強い打球を放つ打撃力が魅力で、将来の主軸候補として期待されています。
プロ初ホームランという節目を迎えたことで、今後さらに大きな飛躍が期待されます。
「記録抹消」という苦い経験を経た選手だからこそ、人の痛みや重みを知る打者になっていくことでしょう。
6. 今回の一打が意味するもの
一見、単なる逆転ホームラン。
ですが、それが“二度目”の初本塁打だったという事実が、この一打を特別なものにしています。
上田選手自身の気持ち、ファンの想い、チームの結束──それらが重なって生まれた一瞬。
その価値は、ホームランの「得点」以上に、言葉にならない感動を私たちに与えてくれました。
7. まとめ：「記録に残らなくても、記憶に残る一打はある」
今回の上田選手の一打は、記録に残るだけでなく、心にも深く残るものでした。
スポーツの世界にある「理不尽」と「再挑戦」。
幻を乗り越えたホームランだからこそ、多くの人に勇気と希望を与えてくれたのです。
プロ初ホームラン、おめでとう上田希由翔選手。
この一打は、間違いなく“真の初本塁打”として、私たちの記憶に刻まれました。
