8月17日、横浜DeNAベイスターズのダヤン・ビシエド選手が中日戦で放った移籍後初本塁打が大きな話題を呼んでいます。センターバックスクリーンへ突き刺さったその一撃は、NPB全12球団から本塁打を打つ「全球団本塁打」の偉業達成となりました。外国人選手としては史上17人目、日本人を含めても48人目という希少な記録です。
36歳のビシエドにとって、古巣・中日相手に決めた劇的な一発は特別な意味を持つ瞬間でした。
「全球団本塁打」とは何か?
「全球団本塁打」とは、プロ野球の全12球団を相手に本塁打を放つ記録です。
達成者は非常に限られており、セ・パ交流戦が導入された2005年以降に可能性が広がったことで、ようやく挑戦できる記録となりました。
今回のビシエドの達成は、外国人選手として17人目、日本プロ野球史全体では48人目という希少な勲章です。
DeNA移籍後、待望の一発
ビシエドは7月19日にDeNA入り。背番号は66、年俸は推定6500万円と報じられていました。
しかし移籍後の11試合では打率2割1分台と苦戦し、なかなか本塁打が出ずにいました。
そんな中、8月17日の中日戦で放った一振りは、バックスクリーン左への移籍後初アーチ。
しかも相手は長年在籍した古巣・中日。球場の空気を一変させる劇的な瞬間でした。
SNSで広がる祝福とユーモア
X(旧Twitter)では「全球団本塁打」が急上昇ワードに。ファンの祝福や笑いにあふれる声が並んでいます。
この笑顔がたまらない 初球をバックスクリーンへ ビシエド 史上48人目の 全球団本塁打 を達成
間違って一塁ベンチ帰っちゃったりww 全球団本塁打 達成おめでとうビッシー㊗️
中日ファンからも「ビシエドらしい」「古巣相手なのに不思議と嬉しい」といった声が寄せられ、移籍先でも愛され続ける人柄を感じさせます。
DeNAファンからは「救世主になってくれるかも」と期待の声が高まりました。
2年6億円契約の過去と、横浜での再挑戦
中日時代、ビシエドは2年6億円の大型契約を結び、クリーンナップを支えた存在でした。
年齢を重ねるにつれて成績は下降傾向となり、今季は新天地DeNAで再スタート。
今回の一発は「まだやれる」という力強い証明であり、チームに勢いを与える一撃となりました。
記録の意味とこれから
全球団本塁打という記録は、単なる数字ではありません。
長いキャリアと実力、そして球団を超えて愛される存在感があってこそ辿り着ける勲章です。
古巣・中日相手に放った今回の一発は、象徴的で人間ドラマに満ちた瞬間でした。
今後、DeNAでどれだけ活躍しチームを引っ張っていけるかに注目が集まります。
結び
ビシエドの「全球団本塁打」達成は、野球ファンにとって数字以上の意味を持つ出来事でした。
キャリアの新しい一章を告げる一発に、球場もSNSも大いに沸きました。
36歳のベテランが再び輝きを見せた瞬間は、野球が持つ偶然と必然のドラマを改めて感じさせてくれます。