10月14日夜、味の素スタジアムが揺れた。日本代表がブラジルを相手に3-2の逆転勝利。これまで0勝11敗2分と長らく破れなかった「世界王者の壁」をついに打ち破った瞬間だった。
試合終了の笛が鳴ると同時に、SNSでは「ブラジルに勝った」「日本すごい」が一斉にトレンド入り。スタジアムにいたサポーターの声も、画面越しで見守ったファンの歓声も、同じ興奮でつながっていた。
歴史が動いた夜、誰もが叫んだ「ブラジルに勝った!」
この試合は「キリンチャレンジカップ2025」として行われた国際親善試合。相手はサッカー王国ブラジル。
前半、日本は押し込まれ、立て続けに2失点。スタンドからもため息が漏れた。だが、後半にすべてが変わる。
森保ジャパンはフォーメーションを3-4-2-1に変更。攻守の切り替えを速くし、ブラジルのビルドアップを封じた。そこから生まれたのが、魂の逆転劇だった。
なぜ勝てた?森保ジャパンの戦術とハーフタイムの“変化”
森保監督は試合後、「全てを覚悟して選手たちを送り出した」とコメントしている。
前半、ブラジルの個人技に翻弄されていた守備陣を立て直すため、ハーフタイムで中盤の位置取りを修正。前線からのプレス強度を上げ、相手の縦パスを封鎖する形に切り替えた。
さらに、サイド攻撃の起点を久保建英と中村敬斗に集中させ、相手の守備を引き裂く展開へ。後半、日本は走り勝ち、気迫で勝った。
純也が仕掛けた逆転の起点、ジョーカーの存在感
後半からピッチに立った伊東純也。彼のスピードがすべてを変えた。
右サイドを駆け抜けるドリブル、鋭いクロス、そして決定的なコーナーキック。上田綺世の逆転ヘッドを導いたのは、まさに伊東の右足から放たれたボールだった。
試合後、伊東は「みんながあきらめていなかった。最後まで勝ちに行く気持ちだけだった」と語った。チームに勢いを与える“流れを変える選手”としての存在感は、完全に戻ってきた。
ネットでは歓喜と驚き!「森保がやっとやった」「純也すごすぎ」
X(旧Twitter)やリアルタイム検索では、「ブラジルに」「純也」「森保ジャパン」が一斉に急上昇。
・ブラジルに勝ったとか信じられない
・伊東純也、あのクロス完璧すぎ
・森保さん、ようやく采配が当たった!
・久保も鎌田も良かったけど、今日は純也の日
ネットの空気は歓喜一色だった。長年の「ブラジルには勝てない」という固定観念が崩れ、ファンの中に「日本サッカーが本当に世界レベルになったのかもしれない」という実感が広がった。
歴史的勝利が意味するもの――森保ジャパンの次のステージ
この勝利は、単なる1試合の勝ち負けではない。
日本代表が自らの戦い方で世界のトップを倒したという、精神的な転換点だ。
森保監督はこれまで守備的だと批判されることも多かったが、今回はリスクを恐れず攻撃に振り切った。伊東や久保のような攻撃的タレントを活かす采配に、チーム全体が呼応した。
これで、来年に控える国際大会に向けて勢いがつくことは間違いない。ブラジル戦で見せた「粘り」「修正力」「個の突破力」。そのすべてが今後の森保ジャパンの基盤になる。
日本代表の物語は、ここからまた新しい章に入った。