守備と走塁でチームを牽引する小幡竜平の存在感
2025年シーズン序盤、阪神タイガースの小幡竜平が再び注目を集めている。4月下旬の試合では「8番遊撃」として4試合連続スタメン出場を果たし、守備と走塁でチームに貢献する場面が目立つ。特に4月22日のDeNA戦では、意表を突くセーフティバントで出塁し、すぐさま盗塁を決めて追加点の起点となった。解説陣からも「まさかセーフティで来るとは思わなかった」「小幡の足や細かい野球がチームに勢いを与えている」と高く評価されている。守備面でもダイビングキャッチや正確な送球でピンチを救う場面が続き、「小幡の守備に助けられた」とSNSでも称賛の声が広がっている。
打撃不振とレギュラー争い――課題と向き合う日々
小幡の課題は打撃にある。2025年4月22日時点での打率は.222と決して高くはないが、要所での犠飛やタイムリーヒットで最低限の仕事は果たしている。本人も「打力アップは当然必要」と語り、オフには体幹強化やスイング改良に取り組んできた。遊撃ポジションは木浪聖也との激しいレギュラー争いが続いており、「今年こそ定位置獲得を」と並々ならぬ決意で臨んでいる。昨季は木浪の故障離脱時に11試合連続安打を記録するなど打撃でもアピールしたが、怪我で長期離脱しレギュラー定着のチャンスを逃した経緯もある。今季は「143試合フル出場」を目標に掲げ、攻守両面での成長が期待されている。
岡田監督の起用法とファンの期待――若手内野陣の競争が生むチーム活性化
岡田監督は「守り勝つ野球」を掲げ、守備力の高い小幡に大きな期待を寄せている。二塁手・中野拓夢のコンバートや遊撃手の起用法には賛否もあるが、細かい野球を徹底するために小幡のバントや走塁力を評価している。SNSでは「バント職人」「小幡の細かいプレーが効いている」といった声や、若手内野陣の競争を歓迎する意見も多い。小幡自身も「少しでもチームが勢いづければ」と語り、ファンからは「今年もレギュラー獲得を信じている」「怪我なくシーズンを完走してほしい」と熱い応援メッセージが寄せられている。阪神タイガースの内野陣は今、若手の台頭と競争により活気づいており、小幡竜平の今後の活躍にますます注目が集まっている。