岡田侑大選手、脳震とうから完全復活!京都ハンナリーズ西地区3位締めくくりに貢献

岡田侑大選手の負傷と復帰経過

2月の横浜BC戦での脳震とう負傷

2025年2月8日、京都ハンナリーズの主力である岡田侑大選手が横浜ビー・コルセアーズとの試合中に負傷するという出来事がありました。試合開始わずか2分過ぎに相手選手との接触により顔面を負傷し、そのまま退場。チームは2月12日に「脳震とう」と診断されたことを正式に発表しました。
チームの中心選手の突然の負傷にファンは大きな心配を寄せていましたが、全治1週間程度との見通しが示され、比較的軽症だったことがわかりました。

Bリーグの復帰プロトコルと回復期間

Bリーグでは脳震とうに関して独自の「段階的復帰プロトコル」を設けています。選手の安全を第一に考えて設計されたこのプロトコルに従い、岡田選手も慎重にリハビリを進めていきました。
この対応は昨今のスポーツ界で脳震とうに対する認識が高まっている中、選手の長期的な健康を守るために非常に重要なものです。京都ハンナリーズは岡田選手の復帰については医療スタッフとの密接な連携のもと判断を行い、彼の完全復活を待ちました。
- 負傷日:2025年2月8日 横浜ビー・コルセアーズ戦 - 診断名:脳震とう - 全治:約1週間程度 - 復帰判断:Bリーグ段階的復帰プロトコルに従う

2024-25シーズン、躍進する岡田選手の活躍

日本人トップスコアラーとしての存在感

岡田選手は今シーズン、京都在籍2年目となり、リーグ戦35試合(先発34試合)に出場。帰化選手を除く日本人選手では最高となる1試合平均16.3得点(リーグ全体では10位)を記録し、攻撃面での存在感を示しています。
彼のスコアリングセンスはチームの得点源として重要な役割を果たしており、試合の流れを左右する決定力は多くのファンを魅了しています。特に外国籍選手が数多く所属するBリーグにおいて、日本人選手としてトップクラスの得点力を持つ岡田選手の活躍は、国内バスケットボールシーンにとって大きな意味を持っています。

ポイントガード兼シューティングガードとしての多彩なプレー

189cmという長身を活かしたドライブからのフィニッシュや、外角からの正確なシュート、さらにはB1個人6位となる平均5.5アシストと、オールラウンドな活躍を見せている岡田選手。
元々はシューティングガードとして名を馳せましたが、ポイントガードとしての司令塔役割も担うようになり、プレーの幅が広がっています。彼自身も過去のインタビューで「ポイントガードに挑戦したい」と語っていたように、常に自分の可能性を広げる挑戦を続けてきました。その努力が実を結び、現在は両ポジションをこなせるユーティリティプレイヤーとして成長しています。
- 今シーズン平均得点:16.3点(日本人選手トップ/リーグ全体10位) - 平均アシスト:5.5本(B1個人6位) - 平均リバウンド:2.3本 - 出場試合数:35試合(先発34試合)

レギュラーシーズン終盤戦の大活躍

6連勝で終えた京都ハンナリーズの快進撃

京都ハンナリーズは2024-25シーズンのレギュラーシーズンを6連勝で締めくくり、西地区3位となる33勝27敗の成績を収めました。岡田選手の復帰後のチームは安定感を増し、攻撃と守備のバランスが取れたプレーを展開。
特にシーズン終盤での勢いは、これからのプレーオフへの期待を高めるものでした。チームとしての一体感も生まれ、岡田選手を中心とした日本人選手と外国籍選手とのケミストリーも良好に働いています。

決定的な一発!滋賀レイクス戦での勝負を決めるシュート

特に印象的だったのは5月4日の滋賀レイクス戦です。第4クォーター残り約1分30秒で同点に追いつかれた試合終盤、岡田選手が冷静に放った3ポイントシュートが決まり、チームを勝利に導きました。
この日、岡田選手は10アシストを記録し、得点だけでなくチームメイトを活かすプレーも光りました。苦しい場面での勝負強さは、彼がチームの中心選手として成長した証でもあります。
- 最終成績:33勝27敗(西地区3位) - シーズン終了時:6連勝で締めくくる - 滋賀戦成績:岡田選手10アシスト、決定的な3ポイントシュート

プロとしての成長と今後の展望

拓殖大学から始まったプロキャリア

岡田選手は京都府出身で東山高校を経て拓殖大学へ進学。大学ではすぐに頭角を現し、関東大学リーグでの活躍が目立ちました。2年次にはリーグ戦で58得点を記録するなど、その得点力は学生時代から群を抜いていました。
2018年11月に大学を中退してプロの世界に飛び込み、シーホース三河でデビュー。その年のシーズンで新人王を獲得するなど、プロ入り直後から実力を発揮しました。その後、富山グラウジーズ、信州ブレイブウォリアーズを経て、2023年から地元の京都ハンナリーズでプレーしています。

日本代表としての活躍と期待

岡田選手は2024年度バスケットボール男子日本代表チームのFIBAアジアカップ2025予選Window②直前合宿の招集メンバーにも選出されており、国際舞台での活躍も期待されています。
若い頃からU18、U22、U24などの日本代表経験もあり、将来的には日本代表の中心選手としての活躍も視野に入れています。今後さらに成長を続ける岡田選手に、バスケットファンからの期待は高まるばかりです。
- プロキャリア: - 2018-20 シーホース三河(2018-19シーズン新人賞受賞) - 2020-21 富山グラウジーズ - 2021-23 信州ブレイブウォリアーズ - 2023- 京都ハンナリーズ - 日本代表歴:U18、U22、U24代表経験あり - 今後の展望:FIBAアジアカップ2025予選への出場が期待される