アース製薬のMリーグ参戦が正式決定
2025年5月26日の重大発表
2025年5月26日、プロ麻雀界に大きなニュースが飛び込んできました。一般社団法人Mリーグ機構は、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」に新たにアース製薬株式会社が加盟し、「Mリーグ2025-26シーズン」から参戦することを正式に発表しました。
この発表により、Mリーグは2018年の創設以来、初めて10チーム体制となります。アース製薬は虫ケア用品をはじめとした総合日用品メーカーとして知られており、「アースレッド」「ごきぶりホイホイ」「モンダミン」などの製品で私たちの生活に身近な存在です。
チーム所属の選手については、「Mリーグ2025-26」開幕前に行われるドラフト会議での指名を経て決定される予定です。
川端社長が語る参戦の意義
アース製薬の川端克宜代表取締役社長CEOは、今回の参戦について熱いコメントを寄せています。「アース製薬は本年、設立100周年という記念すべき年を迎えました。私たちは創業以来、人々の健康と快適な生活の実現に真摯に向き合い、高品質な製品を提供し続けてきました」と語り、この節目の年にMリーグ参戦という新たな挑戦に踏み出すことの意義を強調しました。
また、「麻雀という頭脳スポーツを通じて、Mリーグの一員として業界をさらに盛り上げることを目指します」と述べ、競技麻雀の発展への貢献に対する強い意欲を示しています。
設立100周年企業の新たな挑戦
100年企業のスポーツ支援への取り組み
アース製薬は2025年8月26日に設立100周年を迎える歴史ある企業です。1892年に木村秀蔵が大阪で創業し、1925年に株式会社木村製薬所として設立されました。長い歴史の中で、同社はスポーツ支援活動にも積極的に取り組んできました。
特に有名なのが、女子プロゴルフツアー「アース・モンダミンカップ」の主催です。2012年から開催されているこの大会は、賞金総額3億円、優勝賞金5400万円という高額賞金で注目を集めており、2025年も6月26日から29日にかけて開催予定です。
また、2025年4月からは女子プロテニスプレイヤーの内島萌夏選手とスポンサー契約を締結。さらに、女子サッカーのWEリーグ「INAC神戸レオネッサ」ともスポンサー契約を結ぶなど、多様なスポーツ分野で支援活動を展開してきました。
麻雀界への貢献に込めた思い
川端社長は「スポーツは、プレーする人だけでなく、それを支える人や観る人にも感動と共感を与える素晴らしいコンテンツです」と語っています。アース製薬が培ってきた「失敗を恐れず、果敢にチャレンジする精神」は、まさに競技麻雀の世界にも通じるものがあります。
同社は「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する」という経営理念のもと、麻雀という頭脳スポーツを通じて新たな価値創造を目指しています。「One Earth」のスローガンのもと、ファンと共に成長していく姿勢を示しています。
Mリーグ10チーム体制の意味とは
Mリーグの発展と拡大の歴史
Mリーグは2018年7月の創設時、7チームでスタートしました。創設メンバーは赤坂ドリブンズ、EX風林火山、KONAMI麻雀格闘倶楽部、渋谷ABEMAS、セガサミーフェニックス、TEAM RAIDEN/雷電、U-NEXT Piratesでした。
その後、2019年にKADOKAWAサクラナイツが8チーム目として参加。2023年にはBEAST Japanext(現・BEAST X)が9チーム目として加わり、そして今回のアース製薬の参戦により、ついに10チーム体制が実現することになりました。
この7年間でチーム数が約1.4倍に増加したことは、プロ麻雀の認知度向上と市場拡大を物語っています。
10チーム体制がもたらす変化
10チーム体制の実現により、Mリーグはより多くの試合数と多様な対戦カードが期待できます。ファンにとっては観戦の選択肢が増え、SNSでのリアルタイム視聴や「可哀想な局面」への共感など、新たなエンターテインメント体験の拡大が見込まれます。
また、より多くのプロ雀士にMリーガーとしての活躍の場が提供されることで、競技麻雀界全体の活性化につながることが期待されています。
気になるドラフト会議と選手編成
ドラフト会議の仕組みと開催時期
Mリーグでは、プロ野球のような「ドラフト会議による指名制」を採用しています。新チームは4人の選手を指名し、その後は前大会の最下位チームから順番に選手を指名していく仕組みです。
Mリーグに参加するプロ団体は、「日本プロ麻雀連盟」「日本プロ麻雀協会」「最高位戦日本プロ麻雀協会」「麻将連合-μ-」「RMU」の5団体です。
Mリーグ2025-26シーズンの開幕日はまだ発表されていませんが、ここ2シーズンは9月第3週の月曜日に開幕しており、9月15日が有力視されています。ドラフト会議は開幕前に実施される予定です。
アース製薬チームの選手編成予想
アース製薬チームの選手編成については、まだ具体的な情報は発表されていません。しかし、新チームとして4名の選手を指名する権利があり、各プロ団体から実力派選手の指名が期待されます。
SNS上では「連盟チームだな」という推測も飛び交っており、どの団体から主力選手を指名するかが注目ポイントとなっています。
また、契約満了が予定されている選手たちの動向も気になるところです。KADOKAWAサクラナイツの内川幸太郎選手、EX風林火山の松ヶ瀬隆弥選手と二階堂瑠美選手などが契約満了となる予定で、これらの選手がアース製薬チームの候補になる可能性もあります。
Mリーグ2025-26シーズンは、アース製薬の参戦により新たな歴史の1ページが刻まれることになります。10チーム体制での熱い戦いとアース製薬チームの活躍に、今から期待が高まります。