【またモレイラ】マジックマンが皐月賞制覇!桜花賞に続くG1連勝で春G1は4戦3勝の快挙

皐月賞、ミュージアムマイルがレコード更新の大勝利

本日(2025年4月20日)、中山競馬場で行われた第85回皐月賞(G1・芝2000m)で、ジョアン・モレイラ騎手が騎乗する3番人気のミュージアムマイル(栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)が見事に優勝しました。勝ちタイムは1分57秒0で、昨年のジャスティンミラノを0.1秒更新するレースレコードを樹立しました。 ミュージアムマイルは直線で1番人気のクロワデュノール(北村友一騎手)などを差し切り、重賞初制覇で牡馬クラシック第1冠を手にしました。2着はクロワデュノール、3着は4番人気のマスカレードボール(横山武史騎手)という結果でした。

「マジックマン」モレイラの驚異的な活躍

「マジックマン」の異名を持つモレイラ騎手は、先週の桜花賞(エンブロイダリー)に続くG1連勝を達成。高松宮記念(サトノレーヴ)を含め、今年の春G1は4戦3勝という驚異的な成績を残しています。桜花賞と皐月賞の連勝は、2019年のクリストフ・ルメール騎手以来6年ぶり6人目の快挙となりました。 モレイラ騎手は香港では「雷神」とも呼ばれ、騎乗馬を意のままに操る技術で知られています。2025年3月30日時点での本年成績は平地6勝4着3着3着外で勝率0.375、連対率0.625。通算成績も平地191勝118着66着263着外で勝率0.299、連対率0.484という高い数字を誇っています。

ブラジルから世界へ、そして日本での活躍

1983年9月26日にブラジル生まれのモレイラ騎手は、14歳の時に騎手を志し、2000年にデビュー。ブラジル、シンガポール、香港と世界各地で活躍し、数々の記録を打ち立ててきました。 シンガポールでは2010年から2013年まで4年連続でリーディングに輝き、2012年には年間最多勝記録を206勝に更新。香港でも2014/2015年から2016/2017年まで3シーズン連続でリーディングを獲得し、2020/2021年シーズンには4度目のタイトルを手にしています。 日本でも2016年8月27日、28日にJRA最多タイ記録となる騎乗機会7連勝を記録するなど、その実力は折り紙付きです。

ミュージアムマイル、29年ぶりの「逆転V」

今回のミュージアムマイルの勝利は、報知杯弥生賞ディープインパクト記念を1番人気で敗退(4着)した馬が、皐月賞で勝利するという「逆転V」。これは1966年のニホンピロエース、1996年のイシノサンデーに続く29年ぶり3頭目の快挙となりました。 ミュージアムマイルは昨年の朝日杯FSで2着に入っており、今回はモレイラ騎手との新コンビで見事に巻き返しました。高柳大輔調教師にとっては、クラシック初勝利となる記念すべき一戦となりました。 「またモレイラ」と言われるほどの勝ちっぷりを見せる彼の活躍に、今後も目が離せません。