ラヴェルが愛チャンピオンSに予備登録!キタサンブラック産駒の海外挑戦が加速
重賞2勝馬ラヴェルの愛チャンピオンS挑戦が決定
2025年5月29日、矢作厩舎所属のキタサンブラック産駒ラヴェル(牝5歳)が愛チャンピオンS(9月13日、レパーズタウン、G1、芝2000メートル)への予備登録を行ったことがキャロットクラブから発表されました。
ラヴェルは5月18日のヴィクトリアマイルで12着という結果でしたが、現在は府中牝馬S(6月22日、東京、G3、芝1800メートル)を目標に在厩で調整を続けています。
キタサンブラック産駒の海外挑戦実績と期待値
キタサンブラック産駒の海外挑戦は今回が初めてではありません。過去にはイクイノックスがドバイシーマクラシック(G1)で優勝を果たすなど、海外でも高い競走能力を証明しています。
矢作厩舎では同じくキタサンブラック産駒のシンエンペラー(牡4歳)も愛チャンピオンSを視野に入れており、今秋の海外G1戦線でキタサンブラック産駒の活躍が期待されます。
2025年POG戦線でキタサンブラック産駒が大注目!セレクトセール高額馬情報
セレクトセール最高額5.9億円のデルフィニアII産駒が話題
2025年のPOG(ペーパーオーナーゲーム)シーズンにおいて、キタサンブラック産駒が大きな注目を集めています。中でも最注目は、セレクトセールで5.9億円(税抜)で落札されたデルフィニアIIの2023(牡、馬名:エムズビギン)です。
この馬は母がヨーロッパでG1馬として活躍したデルフィニアIIで、母父はGalileoという良血配合。ロデオジャパンが馬主となり、栗東・友道厩舎に所属しています。
その他の注目キタサンブラック産駒2歳馬
2025年POGで注目されるその他のキタサンブラック産駒には以下があります:
- ピノの2023(馬名:ブラックオリンピア):母は豪州オークス馬、坂路16秒台で夏デビューの可能性
- シャトーブランシュの2023(馬名:イクシード):イクイノックスの全妹、木村哲也厩舎所属
- アスコルティの2023:兄弟にオープン馬多数の名繁殖、4億円で落札
- マンビアの2023(馬名:バステール):坂路14秒台、斉藤崇史厩舎・シルクレーシング管理
新たな大物候補も誕生
2025年1月には、2020年エクリプス賞最優秀3歳牝馬のスイススカイダイバーがキタサンブラックとの牡馬を出産したことがノーザンホースパークから報告されており、将来の大物候補として早くも注目が集まっています。
キタサンブラック産駒の最新活躍状況とG1制覇の軌跡
イクイノックスを筆頭とした重賞勝ち馬の輩出
キタサンブラックは種牡馬として優秀な成績を残しており、2023年のワールドベストレースホースであるイクイノックスを筆頭に、多数の重賞勝ち馬を輩出しています。
主な産駒の実績:
- イクイノックス:G1・5勝、2023年年度代表馬
- ソールオリエンス:皐月賞(G1)優勝
- ウィルソンテソーロ:重賞勝ち馬
- クロワデュノール:G1・1勝、重賞2勝
- ガイアフォース:セントライト記念(G2)優勝
- エコロデュエル:京都ジャンプS(J・G3)優勝
皐月賞での高い連対率
キタサンブラック産駒は皐月賞との相性が特に良く、これまでに出走した2頭が連対率100%という驚異的な成績を残しています。2022年のイクイノックスが2着、2023年のソールオリエンスが1着という結果で、勝率50%、連対率100%を記録しています。
種牡馬キタサンブラックの血統配合傾向と成功パターン分析
ノーザンファーム系生産馬の圧倒的な強さ
キタサンブラック産駒の活躍傾向を分析すると、ノーザンファーム系の生産馬が圧倒的に強い成績を残していることが判明しています。また、牡馬の方が重賞クラスに届く率が高めという傾向も見られます。
好相性の血統配合パターン
母系に以下の血統が入ると好相性とされています:
- リファール:欧州の粘りを提供
- Nureyev:俊敏さを向上
- Halo:瞬発力と完成度を高める
- Deputy Minister:完成度とスピードを向上
- Blushing Groom:柔らかさと成長力を提供
血統配合のポイント
血統専門家によると、キタサンブラック産駒の配合において重要なポイントは以下の通りです:
- 父の長所を伸ばせるよう、サクラユタカオーを刺激できるナスペリオンやLyphardのクロスが有効
- スピード・機動力向上のため、サンデークロスやHaloクロスが好配合
- 欧州血脈豊富な父に対し、フレンチデピュティなど米血要素をスパイスとして取り入れることも効果的
キタサンブラック産駒は今後もG1戦線での活躍が期待され、特に2025年のPOGシーズンでは多くの注目馬がデビューを控えています。海外挑戦も含めて、ますます目が離せない存在となっています。